NHKの朝ドラのヒロイン、その後もブレークし続ける条件とは?

編集部
  また、2013年後期の「ごちそうさん」の杏は、2014年4月スタートの人気作家・池井戸潤氏の原作「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ)で主演を務め、こちらも女優としてステップアップ。

  昨年前期の「まれ」の土屋は、放送終了後直後の同年10月から放送のドラマ「下町ロケット」に出演し、今では数多くの映画やドラマで活躍を見せている。

  先日まで放送されていた「とと姉ちゃん」の高畑充希も、来年1月から上演のミュージカル「わたしは真悟」で門脇麦とのW主演が決まっているが、「高畑さんは、以前は『ピーターパン』など舞台を中心に活動し、その才能は高く評価されていましたが、『とと姉ちゃん』のヒロイン役を機に、今後は満を持してドラマや映画などの映像作品に本腰を入れていくことになるでしょう」(同ドラマ制作会社のプロデューサー)

  さらにこう続ける。

「先に名前が出た5人は事務所がしっかりと戦略を立て、朝ドラで培った知名度を活かしつつ、そのイメージに捉われすぎないようにしながら、本人のキャラクターが立つ役を選んでいる印象です。それに対して、『純と愛』(12年後期)の夏菜さん、『あまちゃん』(13年前期)の能年玲奈さんあたりは、朝ドラのイメージを打ち消すのに苦労している印象です。能年さんは揚げ句の果てに事務所との独立騒動でいまだに揉めていますしね」(同ドラマ制作会社のプロデューサー)

  芸能評論家の三杉武氏もこう語る。

「何だかんだと言われながらも“朝ドラ”は視聴率も高く、ヒロインを務めれば知名度も一気に広がり、世間に対しても、業界内に対してもアピール度は高い。実際、朝ドラをキッカケに人気女優の仲間入りを果たした芸能人は数多くいるわけですが、反面インパクトが強いだけに、朝ドラの役を引きずるリスクもあります。もちろん、そうしたリスクを加味しても朝ドラでヒロインを張るメリットは大きいわけですが、それだけ“その後”の戦略が重要になってくる。とくに芸能人の“消費サイクル”が速い昨今の芸能界においては、その傾向は高まっています」

  「べっぴんさん」のヒロインで一躍時の人となった芳根だが、女優として大成するか否かは所属事務所をはじめとした周囲の戦略にかかっているようだ。

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