ついにジョジョも! 人気漫画やアニメが実写映画化される理由とは?

編集部
  こちらの場合は少女漫画と違い、世界観が壮大なものが多い。
  近年で言えば『るろうに剣心』シリーズ(ワーナー)や『進撃の巨人』、『寄生獣』(ともに東宝/2部作)などが思い浮かぶ。
  どれも日常とはかけ離れた設定で「どうやってあの世界観を実写化するのだろう」という“不安”が公開前から付きまとった。

   だが、『るろうに剣心』は『京都大火編』と『伝説の最期編』合わせて100億円近いヒットを飛ばし、『寄生獣』や『進撃の巨人』も作品のできに関しては賛否が渦巻いたが、『寄生獣』は2部作で35億円、『進撃の巨人』も50億近い数字は記録している。

  とはいえ、作品の世界観から、映像としてのクオリティも要求されるだけに、少女漫画原作と比べれば格段にバジェットはかさむ。
  実際、こうした青年漫画原作を実写化する際、「常に頭の片隅には最低限赤字を出さないように意識していた」と人気漫画を実写化したことのある映画監督は話す。
  作品によってバジェットは異なるが、少年・青年漫画原作の実写化、しかも大がかりなプロジェクトの場合、リクープラインは上がる。
 
  それでも、現実には次々と“映像不可能だろう”という触れ込みの人気漫画が実写映画化されている。
  少女漫画原作のところでも触れたが、リスクが高い少年・青年漫画であっても、人気漫画原作を実写化するアドバンテージは大きい。

  しかも、過去の実写化の実績を見ると、コアな原作ファンが酷評していて“駄作”という評価を下していても、興行成績はそれほど悪くない作品も数多くみられるのだ。

  例えば、Yahoo!映画レビューで2000件以上の評価が付いて、平均が2点台という低評価を受けている作品でも、興行成績を見てみると、『ルパン三世』(201年)は24億5000万円、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010年)は41億円と、結果は悪いものではない。

  もちろん、大惨敗という作品もこれまでの歴史の中ではあるが、「やはり確率論的な見方をすれば、人気漫画やアニメの実写化は、他の企画よりは計算ができるんです」(前述の制作委員会出資の出版系会社の担当者)。

ついにジョジョも! 人気漫画やアニメが実写映画化される理由とは?のページです。エンタMEGAは、エンタメ映画カルチャーの最新ニュースをいち早くお届けします。芸能ニュースの真相に迫るならエンタMEGAへ!