史上最低視聴率の「紅白」、舞台裏で起きたNHKとマスコミ各社の深刻な対立

編集部
NHK

 昨年大みそかに放送された「NHK紅白歌合戦」は、平均視聴率の前半34.8%、後半39.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と惨敗に終わった。とくに、午後9時からの後半の第二部は歴代最低視聴率を更新する結果となった。

 今年の元旦以降、スポーツ紙をはじめとする各メディアは「紅白」の惨敗をここぞとばかりに報じたが、その背景には同番組の視聴率低迷という結果はもとより、最近になって顕在化したNHK広報部とマスコミ各社による対立関係があるという。

「元々、『紅白』に関してはNHKサイドも、同局が国民の受信料で成り立っているという性質や番組の宣伝になるという狙いもあり、他番組の制作会見などに比べると、取材の門戸を開放していました。実際、普段あまり付き合いのない夕刊スポーツ紙や週刊誌、女性誌、写真週刊誌、ネット媒体などの取材もOKしていたのですが、14年あたりから突然報道規制が厳しくなってきて。ここ2年間は、『紅白』当日の取材は記者クラブに加盟している朝刊スポーツ紙以外、NGにしています」(テレビ誌編集者)

 そうした中、昨年にはついに記者クラブ加盟社に対しても、これまで可能だった「紅白」放送終了後の打ち上げの取材をNGにする処置をとり、これが各朝刊スポーツ紙から大ブーイングを浴びたとか。

「我々からしてみれば、『紅白』の打ち上げは出演を終えたアーティストたちに番組出演の感想などを取材できる貴重な機会だったわけです。散々、番組の宣伝に協力させておきながら、放送後の取材はNGというのであれば、ハッキリ言って番組を記事に取り上げる意味がない。NHKサイドの話では、とあるマスコミ嫌いの大物女性アーティストが打ち上げ会場に報道陣を入れないように要請したということでしたが、ウチの記者がその女性アーティストに直接聞いたところ『そんな要請はしていない』とのことでしたしね」(スポーツ紙デスク)

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