「ポケモン」からボカロ曲まで小林幸子を復活へと導いた“幸子イズム”とは?

編集部
小林幸子

  2015年には「NHK紅白歌合戦」に4年ぶりに復帰して話題となった歌手・小林幸子。
  卓越した歌唱力を活かして“ボカロ曲”に挑戦したり、コミケに参加したりと新境地を開拓し、見事に「紅白」復活を果たした。
  最近も、人気オンラインゲーム「ファンタシースターオンライン2(PSO2)」のゲーム内のライブに登場するなど注目を集めているが、その復活の背景にあるものとは――。

  天才少女歌手として10歳でデビューし、『おもいで酒』や『雪椿』など数々のヒット曲を世に放ち、「紅白」に通算34回出場を果たすなど、輝かしい実績を誇る小林。
 
  2014年には歌手生活50周年を迎えたが、その一方で13年に自ら「ニコニコ動画」にカバー曲を投稿し、3日間で100万回以上のアクセスを記録し、ボカロ曲をカバーした『さちさちにしてあげる♪』や『千本桜』を世に放ち音楽チャートを賑わせるなど、常に新しいことに挑戦するチャレンジスピリットも忘れない。

  小林は、「正直、はじめは『ボカロって何ですか?』って感じだったのですが、色々と勉強させて頂く中で、『ボカロ曲』にも興味を持ちはじめて。ただ、実際に歌ってみると、『ボカロ曲』はコンピューターで作成した曲なので、普通ではあり得ないような音階やメロディーラインが出てきたり、ブレスする所がなかったりするんです。(人気ボーカロイドの)初音ミクさんは36節ある曲でも、1回も息継ぎなしで歌っちゃうわけですよ。でも、人間は息をしないといけない。私もプロの歌い手として、『ここでは切れない!』と思って歌うんですけど、呼吸困難になったりもしました(笑)」とボカロ曲との出合いを振り返る。

  今では、“演歌歌手・小林幸子”として、“ラスボス”として世代を超えて愛される歌手となったが、自身の類まれなるチャレンジスピリットについて小林は、「元々の性格なんですよ。基本的に、何かやっている方が楽しいなっていう。『自分はこうでなくてはいけない』とか、『演歌を何年も歌っているから』とか、そういうことばかりを考えるよりも、『楽しんで行かなきゃ!』って。自分の“許容量”を超えていくというか、色んなことをやらせて頂くのは楽しいですしね。それに元来の“オマケ精神”もあると思います」と語る。

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