芸能評論家・三杉武氏が「第8回AKB48選抜総選挙」を総括(4) 指原莉乃の“強さ”の一方で見えた未来の芽!!
編集部
その後、年を重ねるごとに票数を伸ばし、ついには24万3011票という莫大な票を獲得するまでに至る。 今やとてつもなく高い壁となったが、そんな指原も過去の「総選挙」で何度となく偉大な先輩たちの高い壁にぶつかり、その壁を乗り越えて、今のポジションを築き上げたのだ。 今年の開票イベントのスピーチで、もっとも印象的だったのが、渡辺の後輩たちへのゲキだ。 ストイックなまでにアイドルの王道を歩んできた渡辺は、決してこれまでグループについて多くを語ることはなかった。 AKB48グループを心から愛しながらも、発言よりも自らの行動や背中で後輩たちを導いてきた。
そんな渡辺が「正直に言いますと、今、『AKB48』はピンチにあります」と口にし、「この先もずっと同じ景色が見続けられるとは思いません。日々支えてくれるファンのみなさんと、恵まれた環境への感謝を忘れずにいてほしい。努力を忘れず歩んでいってほしいです」と後輩たちに訴えた。 10代のほぼすべてを「AKB48」に捧げて来た、寡黙な彼女の重い言葉は、きっと後輩たちの心にも響いたはずだ。 指原の“強さ”だけが際立ったようにも思われがちな今年の「総選挙」だが、未来への“芽”も着実に育まれていた。
3位の珠理奈、4位の「NMB48」の山本彩とも、昨年よりも票数を伸ばし、「HKT48」の兒玉遥が悲願の選抜入り。
「AKB48」の向井地美音、岡田奈々、高橋朱里の3人が初選抜入りを果たした。