芸能評論家・三杉武氏が「第8回AKB48選抜総選挙」を総括(4) 指原莉乃の“強さ”の一方で見えた未来の芽!!

編集部
AKB48

  「AKB48」にとって結成11年目の“新たな門出”の年に迎えた「第8回AKB48選抜総選挙」は、1位の「HKT48」指原莉乃が史上最多となる24万3011票を獲得し、史上初の連覇を達成した。

  2位の渡辺麻友との差は6万7398票差、3位の「SKE48」の松井珠理奈にはWスコアをつける文句なしの1位となった。

  こうした“数字”だけを見ると、指原が立候補し続ける限り“指原政権”は安泰とも思われがちだが、幸か不幸か、「総選挙」の歴史はそれほど平坦なものではなく、サプライズの連続だった。

  振り返れば、今年史上初の連覇を達成した指原も、09年に行われた「第1回AKB48選抜総選挙」での獲得票は1170票、27位という結果だった。
  その後、年を重ねるごとに票数を伸ばし、ついには24万3011票という莫大な票を獲得するまでに至る。 今やとてつもなく高い壁となったが、そんな指原も過去の「総選挙」で何度となく偉大な先輩たちの高い壁にぶつかり、その壁を乗り越えて、今のポジションを築き上げたのだ。

  今年の開票イベントのスピーチで、もっとも印象的だったのが、渡辺の後輩たちへのゲキだ。

  ストイックなまでにアイドルの王道を歩んできた渡辺は、決してこれまでグループについて多くを語ることはなかった。 AKB48グループを心から愛しながらも、発言よりも自らの行動や背中で後輩たちを導いてきた。
 
  そんな渡辺が「正直に言いますと、今、『AKB48』はピンチにあります」と口にし、「この先もずっと同じ景色が見続けられるとは思いません。日々支えてくれるファンのみなさんと、恵まれた環境への感謝を忘れずにいてほしい。努力を忘れず歩んでいってほしいです」と後輩たちに訴えた。

  10代のほぼすべてを「AKB48」に捧げて来た、寡黙な彼女の重い言葉は、きっと後輩たちの心にも響いたはずだ。

  指原の“強さ”だけが際立ったようにも思われがちな今年の「総選挙」だが、未来への“芽”も着実に育まれていた。
  3位の珠理奈、4位の「NMB48」の山本彩とも、昨年よりも票数を伸ばし、「HKT48」の兒玉遥が悲願の選抜入り。
  「AKB48」の向井地美音、岡田奈々、高橋朱里の3人が初選抜入りを果たした。

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