「Hilcrhyme」、結成10周年記念公演が3D映画化!
編集部
そのタイトルの“PARALLEL WORLD”とは、“同じ時間に存在する二つの世界”を意味しており、現実と非現実、外面と内面、本音と建前などの奥深さを感じさせる。 そうした中、この日はライブという、日常に対する“PARALLEL WORLD”が観る者すべてを包み込んだ。 観客が周りを囲む、回転式の円形の360度ステージで繰り広げられたライブは、『NOISE』でスタート。
「Hilcrhyme」の結成時からブレることのないアイデンティティーやスタンス、崩さないファイティングスピリッツを歌い上げると、『トラヴェルマシン』、『ルーズリーフ』などのメッセージ性の強いシングルナンバーを披露。 その後も『パーソナルCOLOR』をはじめとする聴く者に寄り添い、背中を押すような言葉を織り込んだナンバーから、TOCのパーソナルな部分が綴られた『鼓動』や『No.109』、DJ KATSUの恒例のソロタイム、そして『春夏秋冬』、『大丈夫』では持ち味でもある叙情的でメロウな面も見せた。 さらに、「2011年3月11日。これは絶対に忘れない。10周年を迎えるにあたって、もう1度、歌い直したい」と『no one』も披露されて、そのメッセージで会場を一つにすると、 昨日に発生した熊本地震に向かって“九州、熊本へ”と《細い細い糸で繋がっている》という言葉を歌い届けた。 その後、ライブの本編をアッパーでハッピーなナンバー『エール』で締め括ると、アンコールではインディーズ・デビューシングル『もうバイバイ』を、さらに07年3月に無料配布したデモアルバムの収録曲『らいおんハート・RAP』を歌い上げて、10年の軌跡を全22曲でたどってみせた。 MCでは、本公演が3D映画「Hilcrhyme 10th Anniversary FILM『PARALLEL WORLD』3D」として公開されることも発表された。 3Dカメラで撮影したこの日のライブの映像に、CG演出が施された作品になるそうで、今秋に全国の劇場で公開される。 また、同映画の主題歌として19thシングル『パラレル・ワールド』が映画の公開に先駆けて6月29日にリリースされることも告知。
リリックは“PARALLEL WORLD”ともリンクしていて、“わたしなんか”じゃなく“わたしだって”とその間に生まれるネガとポジのパラレルな感情を歌った、「Hilcrhyme」らしいメッセージが詰まったナンバーとなっているという。