テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌
【連載5】テレビ局に出没する謎の関係者とツバメたち!
編集部
中には、小さな所属事務所で本人もあまり売れていないため、現場に1人でやって来るたくましい出演者もいるが、大抵の場合は誰か関係者が一緒にいる。 いわゆる“大物”と呼ばれる人ほど、連れて歩くスタッフの数も多く、その一行の姿は大名行列の如くなのである。
そんなこんなもあり、番組を収録するスタジオには色々な関係者であふれており、「あの人は誰なんだ?」と思うことも多い。 Kプロデューサーは、この道30年のベテラン。 かつては、セーターを肩にかけるような“トレンディ”なテレビマンだったが、最近は髪の毛が“トレンディエンジェル”状態となり、会うと必ず育毛剤の話になる。
そんな常にヘアを気にかけるKプロデューサーに、“ヘアヌード”も披露したことのあるAさんの横で、あたかも忠犬のように指示を待つイケメン男性について聞いてみたのだが、間髪容れずに冒頭の答えが返ってきた。 Kプロデューサーいわく、女優という生き物はじつにワガママであり、またワガママなくらいでないと成功しないものらしい。 そして、所属事務所はそのワガママを許すことが本人にプラスになるかどうかを見極め、最大限要求には歩み寄る努力をするという。
さもなければ、へそを曲げられて仕事をしないだの、事務所を移籍するだの、と言われてしまい、一言でいえば面倒からだ。 「Aさん、年下のイケメンが大好きでさぁ~。最近事務所が新しいマネジャーを付けたんだよ。もっともマネというより専用の付き人に近いけどな。いつもバラエティーだと機嫌悪いんだけど、今日はほら、ご機嫌だろ? しかも、ありゃデキてるぜ!」 Kプロデューサーは、バラエティーの現場にそぐわないあやしい雰囲気を漂わせている2人の方にチラっと視線を向けて、私に確かめてみろと合図を送ってきた。 “若いツバメ”というフレーズを耳にした後だけに、よくよく観察してみると、Aさんのイケメンマネージャーに向ける瞳が若干潤んでいるようにも見える。
一方、マネの方も大切な彼女を労わるかのような隙のない気遣いで、甲斐甲斐しく世話を焼いている。 「もしかしてこの2人、楽屋に他に誰もいない時は…」 下劣な妄想が頭の中に広がる。 それから1週間後、私はまた“ツバメ”を目にすることになる。