テレビの裏側をコッソリ暴露! 謎の業界人集団「チーム・スパイス」の業界裏日誌

【連載4】パクリや内職は当たり前! テレビ番組の会議風景の実態とは?

編集部
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  午前1時過ぎ、港区の某制作会社の会議室は静寂に包まれていた。
  誰も言葉を発しなくなってから、かれこれ10分くらいは経っただろうか…。

  テレビ番組の“制作会議”は、深夜に行われることもある。
  携わるスタッフのスケジュールを調整していくと、結果的に夜遅くにしか集まれないという状況にもなるからだ。
  もちろん、出席できるスタッフだけで打ち合わせをする場合もあるが、今夜は視聴率が低迷を続けている番組をどう“テコ入れ”するかという、急を要する大事な会議であり、主要スタッフの全員集合が必須の条件だった。

   構成を担当するチーフ作家のO先生が、夜の21時半からしか空いていないということで、会議はその時間からスタートし、かれこれ3時間半は経過している。
  沈黙が続いているのは、アイデアが行き詰っているためだ。
  一桁台の視聴率が続き、プロデューサーは機嫌が悪く、オレも含めて他のスタッフも意見を簡単には口に出せずにいた。
  みんな自分の手元にあるパソコンやスマホの画面をじっと睨み続けている。
  雰囲気としては最悪だ。

  隣に座る放送作家・Kさんのパソコンをチラッと覗くと、別の番組の台本が画面に写っていた。
  さすがは売れっ子!
  決して時間は、無駄にしない。
  このKさんは、日によっては番組の会議が2つ、3つ被っていることがあり、気が付くといつの間にかその場からいなくなっているという“フェードアウトの達人”なのだ。
  一方、板書担当のADは、徹夜が続いた影響でホワイトボードの横で船を漕いでいる。
  プロデューサーは、1分ごとに出される毎分の視聴率表を穴が空くほど見つめ続けていた。
  視聴率の分析も大事な仕事なのである。

  視聴率の悪い番組の会議は、とにかく長い。
  迷宮に閉じ込められたゲームの主人公のように出口が見えず、ただただ無駄な時間が流れ、疲れだけが溜まっていく。

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