北川昌弘の「美女&美少女的ドラマ独偏批評」その20
石原さとみと峯田和伸が再び!? 『高嶺の花』最新話前の第8話レビュー
編集部
ドラマの“質”は脚本家で決まるのか、あるいは演出家、プロデューサーで決まるのか? 確かにそれもあるだろう。だが、作品に彩りを添えるのは女性キャストだ! 稀代の美女&美少女ウォッチャー・北川昌弘が送る、女性キャストから見るドラマ評――。
ついにもも(石原さとみ)となな(芳根京子)の月島の次期家元を決める姉妹対決俎上が行われ、家元の思惑通り、ももは見事に噛ませ犬として機能する。
第7話から第2章に突入。ももは家元(小日向文世)に見事に騙され、亡き母のために次期家元になる決意をし、月島流の華道に必要な“もうひとりの自分”を取り戻すために、罪悪感を得ようと、ぷーさんとの結婚式場から逃亡する。だが、その時のぷーさんの笑顔に種を蒔かれたためか、“もうひとりの自分”を取り戻すことができない。
新キャラとして、京都の神宮流家元候補・神宮兵馬(大貫勇輔)が登場。もものこの状況を見抜き、種を燃やすために「恋愛感情がない相手と結ばれればいい」とアドバイス?
さすが、肉食系カリスマは言うことが違う。しかもなかなかの美青年・モブ(?)(山中柔太朗)を拾ってきて同居しているようだし。さらに宇都宮龍一(千葉雄大)がその異母弟と正体が判明。またさらに読書好きのメガネ美女看護師・新庄千明(香里奈)が、風間直人(峯田和伸)と出会い……。
一方、ななも家元の差金で、愛する宇都宮と母親・ルリ子(戸田菜穂)の情事を目撃させられ、当初の自分が家元になって宇都宮と結婚し、いずれ宇都宮に家元を譲るという計画が一気に破綻したかに思えたが、これまた家元の思惑どおり、月島流の華道家として覚醒したのだろうか?
図書館でふたたび会った千秋とぷーさんは、そこから佳代子(笛木優子)の店へお昼を食べにやってくる。この店のママの元だんなの幸平(袴田吉彦)、嫁とは5年間も口をきいていない肉屋をやってる原田太郎(吉田ウーロン太)、恩師の教頭先生(城後光義)もそこにいる(ほぼ、いつもいる?)。
そして俎上当日。家元は、出来上がった作品のみで、誰の作品かわからない状態で評価することにする。宇都宮はルリ子からの電話で、ななが花をを生けていることに安心する。
なな「私は……許さない」
許さないのは、宇都宮?、母親?、その両方? 少なくても、家元の差金だとはまだ知らないハズ。
自転車店でぷーさんとコスプレ娘(高橋ひかり)。
「すべての女性は謎いっぱいの芸術家さ」
一瞬ですが、久しぶりに、肉屋の奥さん(奥田恵梨華)が登場しました。
俎上の結果は、兵馬が指摘したとおり、師範たちでは判断できず、神である家元が次期家元を選ぶことに。そして、家元は思惑通り、自分の娘のななを次期家元に選ぶことができた。ただ、その結果に兵馬は独り言ながら「月島は終わるな」と。一方、ぷーさんは図書館の本で生花を一気に勉強して目の周りには隈が。
次期家元になれなかったももは母の墓前で泣き崩れる。それを見ていた運転手さんは……。
家で生花をしながら荒れているもものところへななが。
もも「兵馬様に抱かれて、もうひとりの自分を取り戻せたら、きっと家元も、父さん、許してくれる。だって、私は、最強の華道家に戻れるんだから」
もも「宇都宮に抱かれてなかったのね。だから、ルリ子さんへの嫉妬も憎しみも中途半端。許さないといっても、所詮、口だけのこと。そんなぼんやりした闇で、いったいどんな強い光が手に入ったって言うのよ」 そしてももは「もうひとりの自分を取り戻しに行くの」と出ていく。 一方、宇都宮のところへやってきたルリ子。結果的に娘のななが次期家元に決まったことで、 ルリ子「あなたには感謝しているわ。私達の思惑通り」
宇都宮「つくづく、おめでたい人だ」
ルリ子「誰に向かって口を利いてるの。ななとの縁談、進めないわよ」
宇都宮「あんな場面を見られても、まだ、娘がいいなりになると思っているのですか」
ルリ子「多少時間はかかるだろうけど、母と娘だから」
宇都宮「どのみち、オレには興味のないことだ、月島なんて。興味があったのは、月島の票です。業界理事7流派としての。兵馬を打ち負かすため。そのためにお家元の指示で動いたんです」
ルリ子「お家元の指示で?」
宇都宮「ななに足りない心の闇、ダークサイドをオレとお家元で作るために。あなたを利用した」
ルリ子「私を利用した?」
宇都宮「始めからね」
ルリ子「うそ。お家元は私とあなたのことも」
宇都宮「もちろん、知っていますよ。言ったでしょ、むしろ、お家元の指示だと」
ルリ子「私はあの人の妻よ」
宇都宮「できる人なんです。あなたのご主人、月島市松は」 佳代子の店、ぷーさん、千秋、幸平、原田太郎が揃っている。千秋がメガネ外したら美人って、ありきたりだが、説得力なし。それをやらせるなら、フレームが太くてダサめなメガネじゃないと。メガネかけてても圧倒的美人なわけで、メガネ外したら高嶺の花でしょ。 そこへコスプレ娘が急用のななを連れてくる。自転車店にきたななを店番していたコスプレ娘が連れてきたということか。 一方、ももは運転手さんの車で、兵馬のいるホテル(?)へ。 運転手「自暴自棄にならないでください」
もも「どういう意味」
運転手「もっと、御自分を大事になさってください」
もも「父親にでもなったつもり」
運転手「いえ、すいません」
もも「ほっといて」 なな「姉はいま、パニックなんです。だから、藁にでもすがりたくて、兵馬さんのところへ」
佳代子「ただ、なんとなくわかるわね。気になる人をいつまでも引きずって、くよくよしないように、恋愛感情のない男に抱かれてリセットって」
千秋「これでもう、戻る資格もないって、体と心に強烈にメッセージを叩き込む」
なな「姉が心配なんです」
ぷーさん「何処ですか?」
千秋「私の車で」 千秋さんはアッシーなのか? しかし、いつも車で移動している東京の独身看護師も凄い。 花風呂に入っているもも。脇にいるのはモブくんのようだ。予告ではわからなかったけど。 ベッドの上のももと兵馬。 兵馬「私はキミを愛さないし、キミも私を愛していない」
もも「はい」
兵馬「その彼の名前は?」
もも「ぷーさん」
兵馬「ん」
もも「風間……直人」
兵馬「愛しているの?」
もも「はい」
兵馬「消し去りたい?」
もも「はい」
兵馬「こなごなに?」
もも「はい」
兵馬「簡単さ」
(回想)風間「簡単ですよ」 ぷーさんがやってくる。ホテルじゃないのかも。東京にもタワーマンションの高層階にでも家を持っている? ももは抱かれる前に、壊れて気を失って未遂に終わったらしい。ちょっと説得力はないけど。兵馬は意外と肉食系じゃない? この状況で相手(石原さとみクラス)が気を失ったからって、止められるなんて。モブくんもいるし。 風間「“もうひとりの自分”は、子供じゃないですか。子供の頃の自分」
兵馬「どうしてそう」
風間「たくさん、考えまして」(生花を急いで勉強した成果?)
兵馬「考える」
風間「だとしたら、一度消えたら二度とは現れないんじゃないですか。人として健全な成長なんだから(略)」
兵馬「キミ」
風間「彼女を騙すのはやめてください。次の機会はねえよ」
兵馬「キミは何者なんだ」
風間「ただのチャリンコ屋です」 だとすると、ずっと見え続けている兵馬はまだ人として健全な成長していない? 多分、月島流の家元も見えているのだとすると……。 一瞬登場したももの幼少期役は仙波茜。 ◯仙波茜(2011年01月09日生 NEWSエンターテインメント所属)
さすがに可愛い子を見つけてくるものだ。 目を覚ましたもも。 もも「ぷーさん」
風間「大丈夫ですか?」
もも「来たの?」
風間「来ました」
もも「私の愛は、素敵なの。エグいくらい素敵で、深くて、激しい。誰も受け止めきれなくて、壊れちゃうか、逃げちゃうの」
風間「そうですか。でも、オレの愛も素敵です。なんなら、あなたの愛より素敵です」
もも「証明できる?」
風間「割と」
風間&もも「簡単ですよ」 まるで子供のような表情のももさん。バスタオルのママ、運転手さんの車でご帰還。服は兵馬の部屋に置いてきた? 以下、次回。 兵馬と宇都宮の生花頂上決戦が実現? 結果は? ももさんはキャバ嬢復帰? もも「私はお家元の娘じゃないんですね」 まっ、家元と運転手さんと亡き母親の3人だけの秘密ならともかく、宇都宮まで知っている段階でいずれももが知るのも時間の問題ではあったが、どのように知るのだろうか?と思ったら、公式サイトのロングバージョンの予告ではなぜ、ななが次期家元なのか、兵馬も不思議に思い、ななに問われた家元がななとルリ子に「娘ではないのだ」と告白しているではないか。ももと風間の関係が復活しそうな流れだが? 千秋さんもまだそれほど恋愛感情はないみたいで、ただのアッシーだし。ただ「婚活中といったは嘘」と告白している。 一方、ななは宇都宮と母親の関係が家元の差金と知ったのか、「家元にはならない」と言いながら、改めて宇都宮に惚れ直す? 北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。
もも「宇都宮に抱かれてなかったのね。だから、ルリ子さんへの嫉妬も憎しみも中途半端。許さないといっても、所詮、口だけのこと。そんなぼんやりした闇で、いったいどんな強い光が手に入ったって言うのよ」 そしてももは「もうひとりの自分を取り戻しに行くの」と出ていく。 一方、宇都宮のところへやってきたルリ子。結果的に娘のななが次期家元に決まったことで、 ルリ子「あなたには感謝しているわ。私達の思惑通り」
宇都宮「つくづく、おめでたい人だ」
ルリ子「誰に向かって口を利いてるの。ななとの縁談、進めないわよ」
宇都宮「あんな場面を見られても、まだ、娘がいいなりになると思っているのですか」
ルリ子「多少時間はかかるだろうけど、母と娘だから」
宇都宮「どのみち、オレには興味のないことだ、月島なんて。興味があったのは、月島の票です。業界理事7流派としての。兵馬を打ち負かすため。そのためにお家元の指示で動いたんです」
ルリ子「お家元の指示で?」
宇都宮「ななに足りない心の闇、ダークサイドをオレとお家元で作るために。あなたを利用した」
ルリ子「私を利用した?」
宇都宮「始めからね」
ルリ子「うそ。お家元は私とあなたのことも」
宇都宮「もちろん、知っていますよ。言ったでしょ、むしろ、お家元の指示だと」
ルリ子「私はあの人の妻よ」
宇都宮「できる人なんです。あなたのご主人、月島市松は」 佳代子の店、ぷーさん、千秋、幸平、原田太郎が揃っている。千秋がメガネ外したら美人って、ありきたりだが、説得力なし。それをやらせるなら、フレームが太くてダサめなメガネじゃないと。メガネかけてても圧倒的美人なわけで、メガネ外したら高嶺の花でしょ。 そこへコスプレ娘が急用のななを連れてくる。自転車店にきたななを店番していたコスプレ娘が連れてきたということか。 一方、ももは運転手さんの車で、兵馬のいるホテル(?)へ。 運転手「自暴自棄にならないでください」
もも「どういう意味」
運転手「もっと、御自分を大事になさってください」
もも「父親にでもなったつもり」
運転手「いえ、すいません」
もも「ほっといて」 なな「姉はいま、パニックなんです。だから、藁にでもすがりたくて、兵馬さんのところへ」
佳代子「ただ、なんとなくわかるわね。気になる人をいつまでも引きずって、くよくよしないように、恋愛感情のない男に抱かれてリセットって」
千秋「これでもう、戻る資格もないって、体と心に強烈にメッセージを叩き込む」
なな「姉が心配なんです」
ぷーさん「何処ですか?」
千秋「私の車で」 千秋さんはアッシーなのか? しかし、いつも車で移動している東京の独身看護師も凄い。 花風呂に入っているもも。脇にいるのはモブくんのようだ。予告ではわからなかったけど。 ベッドの上のももと兵馬。 兵馬「私はキミを愛さないし、キミも私を愛していない」
もも「はい」
兵馬「その彼の名前は?」
もも「ぷーさん」
兵馬「ん」
もも「風間……直人」
兵馬「愛しているの?」
もも「はい」
兵馬「消し去りたい?」
もも「はい」
兵馬「こなごなに?」
もも「はい」
兵馬「簡単さ」
(回想)風間「簡単ですよ」 ぷーさんがやってくる。ホテルじゃないのかも。東京にもタワーマンションの高層階にでも家を持っている? ももは抱かれる前に、壊れて気を失って未遂に終わったらしい。ちょっと説得力はないけど。兵馬は意外と肉食系じゃない? この状況で相手(石原さとみクラス)が気を失ったからって、止められるなんて。モブくんもいるし。 風間「“もうひとりの自分”は、子供じゃないですか。子供の頃の自分」
兵馬「どうしてそう」
風間「たくさん、考えまして」(生花を急いで勉強した成果?)
兵馬「考える」
風間「だとしたら、一度消えたら二度とは現れないんじゃないですか。人として健全な成長なんだから(略)」
兵馬「キミ」
風間「彼女を騙すのはやめてください。次の機会はねえよ」
兵馬「キミは何者なんだ」
風間「ただのチャリンコ屋です」 だとすると、ずっと見え続けている兵馬はまだ人として健全な成長していない? 多分、月島流の家元も見えているのだとすると……。 一瞬登場したももの幼少期役は仙波茜。 ◯仙波茜(2011年01月09日生 NEWSエンターテインメント所属)
さすがに可愛い子を見つけてくるものだ。 目を覚ましたもも。 もも「ぷーさん」
風間「大丈夫ですか?」
もも「来たの?」
風間「来ました」
もも「私の愛は、素敵なの。エグいくらい素敵で、深くて、激しい。誰も受け止めきれなくて、壊れちゃうか、逃げちゃうの」
風間「そうですか。でも、オレの愛も素敵です。なんなら、あなたの愛より素敵です」
もも「証明できる?」
風間「割と」
風間&もも「簡単ですよ」 まるで子供のような表情のももさん。バスタオルのママ、運転手さんの車でご帰還。服は兵馬の部屋に置いてきた? 以下、次回。 兵馬と宇都宮の生花頂上決戦が実現? 結果は? ももさんはキャバ嬢復帰? もも「私はお家元の娘じゃないんですね」 まっ、家元と運転手さんと亡き母親の3人だけの秘密ならともかく、宇都宮まで知っている段階でいずれももが知るのも時間の問題ではあったが、どのように知るのだろうか?と思ったら、公式サイトのロングバージョンの予告ではなぜ、ななが次期家元なのか、兵馬も不思議に思い、ななに問われた家元がななとルリ子に「娘ではないのだ」と告白しているではないか。ももと風間の関係が復活しそうな流れだが? 千秋さんもまだそれほど恋愛感情はないみたいで、ただのアッシーだし。ただ「婚活中といったは嘘」と告白している。 一方、ななは宇都宮と母親の関係が家元の差金と知ったのか、「家元にはならない」と言いながら、改めて宇都宮に惚れ直す? 北川昌弘(きたがわ・まさひろ)
1957年、北海道生まれ。成蹊大学卒業。美女&美少女ウォッチャー。執筆活動やメディアへ出演する一方、各地の芸能イベントでの取材活動を行い、アイドルランキング『T.P.ランキング』の資料収集に従事。1991年〜1992年オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』(フジ)の審査員。1996年〜『ザテレビジョン』ドラマアカデミー賞審査員。