伊集院光、ラジオのネットニュース化に疑問、もっと自由な方が良い?

編集部

 伊集院光が8月13日深夜に放送された『深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)において、フリートークの内容がすぐにネットニュースとなる現状について意見を述べた。

 伊集院は、甲子園の全試合の通しチケットの使いづらさについて話す前に「どうせまたネットニュースサイトは『苦言』って書くんでしょう」と話しはじめた。

 伊集院は「ラジオを聴いている人がネットニュースを見ると『伊集院光苦言』とある。しかし、ラジオを聴いている人はその矛盾に気づくじゃないですか。この文章おかしくないって、ずっと聴いていたトーンと違うって」と一部の言葉が切り取られて報じられてしまうネットニュースの作られ方を嘆いた。

 そして「少なくとも俺個人の思いとしては苦言って書き出すニュースサイトのライターの奴、才能がない」「これは珍言です。もしくは妄言の部類です。苦くはないけど変な味です。『良薬口に苦し』ともいうんで苦いとなると良い成分が入っていると思うじゃないですか。これは違います。頭の奥底がじんじんきますから」と話し、笑いを誘っていた。

 ある意味、的確な指摘ともいえるが、伊集院のラジオ愛も感じられるものだろう。

「かつて、深夜ラジオは限られたリスナーだけがひっそりと楽しむ場所として存在していました。現在のようにradikoのエリアフリー機能のような全国のラジオがどこでも聴けるわけではありませんでしたから、大阪の芸人が名古屋のラジオで毒を吐くといったことも行われていました。関西地区で長年放送されていた北野誠と竹内義和による『誠のサイキック青年団』(ABCラジオ)は、たびたび舌禍事件を起こしており、最後は突然打ち切られてしまいます。番組のイベントでの発言が芸能界の大物を激怒させたためともいわれています。すぐに情報が拡散されてしまうネット時代にこうした番組を成立させることは難しそうですね」(放送作家)

 ラジオに特段に思い入れのある伊集院だからこそ「そっとしておいてほしい」といったものはあるのかもしれない。もちろん、彼自身「ご意見番」や「毒舌キャラ」として扱われるのを望んでいないのも確かだろう。
(文=相川ナロウ)

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