12日に放送された大河ドラマ『西郷どん』(NHK)の視聴率が10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。同ドラマの最低視聴率である。
ここまで何とか無難な視聴率をキープしてきた『西郷どん』だったが、ついに10%ギリギリの数字を出してしまった。これまでも何かと疑問が多かったドラマではあったが……。
「物語を無駄に引き伸ばしすぎ」「史実をだいぶ歪めている」「薩摩隼人がなぜあんな爽やかイケメン揃いなのか」とさまざまな指摘があるが、物語の「ペース配分」に大きな問題があるのでは、との意見が多い。
物語は今後明治に突入し、西郷隆盛にとっては佐賀の乱や西南戦争などもっとも濃密な時期に突入する。しかし、すでにドラマは半年以上が経過しており、残り20回もない状況である。そんな状況下に「もうそんな回数ないのにまとめられるのか」と多くの視聴者が不安を感じているようだ。
「12日の放送分に関しては、岩倉具視役の笑福亭鶴瓶に対しての批判もありますね。『こんな岩倉卿はない』『違和感しかなかった』『一気に白けた』などと批判が殺到しています。疑念の多いドラマですし、鶴瓶としても不運な部分も……」(記者)
暗雲が濃くなる『西郷どん』。視聴率復活はあるだろうか。