『ノルウェイの森』『1Q84』『騎士団長殺し』など数々のベストセラー作で知られる小説家の村上春樹がラジオ番組に出演し、話題となっている。

 8月5日にスペシャル番組『村上RADIO』として東京FM系で放送された。番組ではトークをはさみながら、ランニング中に聴いている複数台のiPodからの選曲がオンエアされた。

 村上といえば、ラジオはおろか、雑誌インタビューも限られたメディアにしか応じないことで知られており、とにかく素性のわからないミステリアスな作家として知られる。80年代に「W村上」と呼ばれた村上龍が『日経スペシャル カンブリア宮殿 ~村上龍の経済トークライブ~』(テレビ東京系)へ出演しているのとは対照的である。果たして村上はメディア嫌いなのだろうか?

「今回のラジオ出演でもわかるとおり、村上は決して人前に出るのが嫌い、話すのが嫌いというわけではないようですね。彼はもともとデビュー前は、ジャズ喫茶のマスターをしていました。そこで、客を相手に一生分の話をしたので、今後は自分の話したいことしかしゃべりたくないといった思いがあったようです。インターネット上では読者との交流も積極的に行っています。『海辺のカフカ』(新潮社)出版時に、読者からの質問に雑誌形式で回答した『少年カフカ』(同)なる書籍もあるほどです」(現代文学に詳しいフリーライター)

 今回のラジオ出演解禁で、各テレビ局がコメンテイターとしてオファーに動いているといった話もあるが、実際のところはどうなのだろうか。

「村上は毎年のようにノーベル文学賞候補にあがっていますが、受賞の機会を逸しています。さまざまな理由が上げられますが、政治性の欠如が指摘されています。本人もその点を意識したのか2009年のエルサレム文学賞授賞式では、卵と壁の例えでイスラエル批判を行いました。コメンテーターとして政治的な発言を今後も行っていけば注目は集まるかもしれません。ただ、彼は英語も話せるので日本ばかりではなく、海外の番組への出演もありそうですね」(同)

 果たして村上春樹の本格的なメディア解禁は実現するのか。今後の行方に注目したい。
(文=相川ナロウ)

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