あの衝撃の大ヒット作、再びか。
社会現象を巻き起こした映画『君の名は。』のコミックス・ウェーブ・フィルムが贈る最新作アニメ映画『詩季織々』が8月5日に公開される。
『君の名は。』は新海誠監督だったが、今回は「日中合作」で3つの短編によるオムニバス形式。監督はそれぞれイシャオシン、竹内良貴、リ・ハオリン。日中の若手監督がそれぞれの物語を紡ぎ出す。
最近アニメに非常に力を入れている中国との合作。新海作品ではその多くが日本を舞台にしたものだったが、今回の「上海」という舞台設定でどういった作品になるのか、多くのファンが注目している。
ファンからは「中国舞台ではあの雰囲気が生きないのでは」「君の名は。を前に出すと期待値上がってしまう」「つまらなそう」という意見もあれば「見てみなきゃわからないだろ、なんで否定的なんだ」「すごく楽しみ」という意見もある。
日本映画の金字塔となった『君の名は。』と比較するのはさすがにかわいそうかもしれないが、『詩季織々』のチャレンジングな試みも、それ自体を評価して然るべきだろう。予告編を見る限り音楽も秀逸だ。
また、この映画には「成功」のためのナイスな戦略が見受けられる。
「同映画は『3週間限定公開』です。これによってどことなく『プレミア感』が出ますよね。『君の名は。』を使った触れ込みで注目度も上昇していますし、公開後は人が殺到しそうです。それで評判が良ければ上映館を拡大、延長でさらに成功、という青写真が描かれていそう。
戦略としては非常にうまいですし、小規模上映ながら最終的に爆発的にヒットした『この世界の片隅に』と似た流れになる可能性もあります、楽しみですね」(映画ライター)
今夏注目の『未来のミライ』が苦戦する中『詩季織々』が新たなムーヴメントを生み出すか注目だ。